2023年4月3日月曜日

日建設計/東京オフィスに共創空間を整備/自社オフィスで実証し社会課題解決へ

日建設計は多様な価値創造やカーボンニュートラル対応などを見据え、自社オフィスで実証実験する試みを始めた。東京オフィス(東京都千代田区)をリ・デザイン(改修)して、社内外の人がつながりを設けられ、誰もが居場所を見つけられるような多様性のある共創スペースを整備。社会課題の解決に向けたプラットフォームを構築するとともに、コロナ禍で変化した働き方に対応した「来たくなるオフィス」(同社)を探求していく。
共創の中心となるスペース「PYNT(ピント)」を3階に設けた。「社外の人が緩やかに入ってきて、未完成のものを含めて深く議論して試行錯誤できる場」(同社)を目指した。会議スペースや交流を活性化するカウンター、ステージなどを用意するとともに、プロトタイプなどを展示して議論するコーナーや、XR(クロスリアリティー)を体験できるスタジオなども整備して、オープンイノベーションを誘発していく。
「何をするか」に着目したトイレも用意。リラックスとリフレッシュ、スタイリングという三つのコンセプトに沿ったしつらえにして、多様性を尊重する環境を整えた。
2階には情報発信ギャラリーを配置。4階は社員専用でリアルな議論や、実物に触れてデザインを考える工房兼研究所などを設けた。既存設備の再利用や、デザインの過程で生じた廃棄物などを用いた家具などを随所に取り入れている。
大阪オフィスの移転に合わせた脱炭素化も進める。自社オフィスで試行錯誤を重ね、新しい社会ニーズに応える多様な価値の創造、技術の研さんなどにつなげる。

共創スペース「PYNT」
source https://www.decn.co.jp/

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