大成ロテックは、福島県田村市の産業用地に大型舗装実験走路を建設する。民間企業による同施設の保有は国内では初めてという。舗装技術の耐久性評価を迅速化し、開発から実装までの期間を短縮する。2023年度に着工し、24年度中の運用開始を目指す。
建設地は同市常葉町山根の「(仮称)田村市東部産業団地A区画」で、敷地面積は約14・3ヘクタール。3月31日に企業立地に関する基本協定締結式を行い、西田義則社長と白石高司市長らが出席した。
実験走路のほか、実験に使用する荷重車の自動運転走行を制御・管理する管制棟、荷重車両の点検や整備を行うトラックヤードを設ける予定だ。
楕円(だえん)状のテストコース(1周約1キロ)に、荷重車を時速40キロで連続的に自動運転走行させ、舗装技術の耐久性を評価する。企業が開発した舗装技術が実装化され普及するまでには実路での耐久性確認などで一般的に10~20年が必要。同施設を活用し舗装技術の耐久性評価期間を大幅に短縮することで、早期の社会実装につなげる。
実験走路ではカーボンニュートラル(CN)に関する舗装技術も実験する。二酸化炭素(CO2)を固着させたコンクリート舗装技術、太陽光で発電できる舗装技術、植物由来の材料を利用したアスファルト舗装技術などの耐久性評価を行う。
建設DXの普及に向けた最先端の舗装施工技術や、舗装のモニタリング技術なども導入し検証する。運用開始後は自社単独の技術開発だけでなく、開かれた研究施設として外部研究機関や企業とも連携する予定だ。
施設は24時間稼働を目指しており、施設管理や警備、車両メンテナンスなどで雇用の創出も見込む。
source https://www.decn.co.jp/
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