2023年5月24日水曜日

名古屋市/延べ1万平米の橘小等複合施設整備、26年度着工目指す

名古屋市は、小学校の現在地建て替えに合わせ周辺の公共施設機能を再編する「橘小学校等複合化整備計画」の内容を公表した。施設の規模は地下1階地上5階建て延べ約1万平方メートル。体育館は半地下式とし、2階床レベルに人工地盤で従来より広いグラウンドを確保する。児童館や福祉会館など複合化のメリットを生かし、子どもから老人まで幅広い世代が交流する施設とする。整備や運営に民間活力を導入することでハード・ソフト両面の内容を拡充する。2026年度に着工、28年度中の完成を目指す。
橘小(中区橘1)は校舎も古く運動場も狭い。避難場所となる体育館が3階にあるなど防災面でも課題がある。このため、建て替えに合わせ周辺の老朽化した公的施設(中生涯学習センター、前津福祉会館、前津児童館)の機能を集約する。
計画では、約5600平方メートルの敷地南側に半地下型の体育館を配置。地下と地上1階に集会所や家庭科室、児童ホール、集会場、交流ホールなど市民が利用する機能を置く。体育館は学校用と市民用に分ける。校舎は敷地北側に配置。体育館上部の2階床レベルを人工地盤の運動場(約3200平方メートル)とすることで、従来よりも400平方メートル広く確保した。
設備計画は省エネ・省資源やランニングコスト抑制、更新・メンテナンス性を考慮したものとする。防災面では地域防災活動拠点としての機能を果たす施設とし、応急救護所の設置などさまざまな災害対策活動に対応できるようにする。
事業手法は、建物はDB(設計・施工一括)方式とし、学校以外の施設の運営・管理は指定管理者制度を導入する「DB+O」方式を採用。市が実施する従来方式より2・65%のVFM(バリュー・フォー・マネー)を確認した。
市はDB方式で事業者を選定するための支援業務の委託先を5月中に決定する。24年度中に事業者を選定する予定。26年度に既存校舎を解体し着工、28年度中の完成を目指す。工事期間中は仮設校舎で授業を行う。



source https://www.decn.co.jp/

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