2023年5月19日金曜日

阪神電鉄ら/新2軍本拠地が兵庫県尼崎市に起工、熊谷組の施工で25年2月完成へ

阪神電気鉄道とプロ野球阪神タイガース、兵庫県尼崎市の3者が計画中の新たな2軍本拠地「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」の建設工事が起工し、18日に地鎮祭が開かれた。脱炭素社会や循環型社会に貢献する「ゼロカーボンベースボールパーク」を目指す。設計・監理を久米設計、施工を熊谷組が担当。2025年2月の完成を予定する。
事業名称は「阪神タイガース二軍施設移転計画(小田南公園再整備事業)」。場所は阪神電鉄本線となんば線が合流する大物駅の西側に位置する小田南公園(杭瀬新町3、約7・4ヘクタール)。現在の鳴尾浜(兵庫県西宮市)から2軍本拠地を移転し、公園を一体的に再整備する。
公園中央に2軍の野球場と練習場、東側に一般用の公園野球場、西側に園地を配置。南側に選手用の室内練習場と寮・クラブハウスを整備する。2軍野球場はグラウンド面積が1万2647平方メートル(両翼95メートル、中堅118メートル)でLEDのナイター照明灯を6基設置。観客席は約3600席、臨時外野席は800人を収容する。室内練習場はZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの認証取得を目指す。
神事では鎌入れを久米設計の藤澤進社長、鋤入れを阪神電鉄の秦雅夫会長と久須勇介社長、阪神タイガースの杉山健博オーナーと百北幸司社長、尼崎市の松本眞市長と森山敏夫副市長、鍬入れを熊谷組の櫻野泰則社長と若林誠常務執行役員関西支店長が行った。
久須社長は「ここからスター選手が育ち、チームを日本一に導くことで関西経済の発展に貢献できるはずだ」、松本市長は「野球場が周辺と調和し、地域に愛される公園となることを願っている」と期待を込めた。櫻野社長は「市の新たなにぎわい拠点作りのため、無事故・無災害で期待に応えたい」と抱負を語った。
□遠藤孝治所長(熊谷組)の話
「非常に注目度の高い工事。野球施設ならではの制約を考慮しつつ、安全施工に努める」。

日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎の完成イメージ

source https://www.decn.co.jp/

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