2023年5月12日金曜日

東鉄工業/新型レール削正車の発進式開く/安全性と散水能力が向上

東鉄工業は東京線路支店東京機械出張所に、新型のレール削正車1両を導入する。新車両は安全性と散水能力を高めたのが特徴。JR東日本からの削正業務拡大に伴うもので、5月中旬から山手線など首都圏在来線の線路保守を担う。11日に東京都品川区の東京貨物ターミナル保守基地線で発進式を開き、JR東日本や東鉄工業、メーカーの関係者らが出席してテープカットで納入を祝った。
米ハラスコ・レール社製20頭式削正車を導入した。砥石(といし)を計20個装着できる車両の採用は東鉄工業で初めて。エンジン2機を搭載し、トラブル時にも自走能力を確保する。レール削正時の火花の影響を防ぐ散水用の水も最大7000リットル積め込める。2020年3月に発注していたが、米国での新型コロナウイルス流行などの影響で、当初計画より納入に時間を要していた。
発進式では神事で安全を祈願した後、東鉄工業の矢作秀之執行役員線路本部線路機械部長が「3年間、新型車を心待ちにしていた。高い削正能力を生かして施工品質を高め、皆さまに喜ばれる線路を造りたい」とあいさつ。JR東日本の関野敦司首都圏本部鉄道事業部設備ユニット(保線)マネージャーは「関係者と密に連絡を取って削正車の安定稼働することで、首都圏の安全・安定輸送に貢献したい」と語った。

新型レール削正車のテープカット

source https://www.decn.co.jp/

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