東京・千代田区は外神田一丁目南部地区で再開発準備組合らが計画している事業の実現に向け、都市計画決定(区決定)に向けた手続きを再開する。民間施設のほか、清掃事務所などの公共施設も一体的に建て替える事業。使い勝手などの面から一部住民の合意が得られず、2020年度を予定していた都市計画決定(区決定)を延期していた。計画案の内容を見直し、6月に改めて縦覧する。今夏ころの決定を目指す。 計画地は外神田1(区域面積約1・9ヘクタール)。JR秋葉原駅から中央通りを挟んで西側に位置し、神田川に接する。区域は国道17号を挟んで南北に分かれ、北側のA街区に延べ約10万2700平方メートル、高さ約170メートルの再開発ビルを建てる。南側のB街区にはホテルや共同住宅などが入る延べ約1万3250平方メートルの施設を整備する。 区域内にある千代田清掃事務所や、公営葬祭場の万世会館も計画建物内に再配置する。ただ清掃事務所が再開発ビルの5階に移ることなどに対し、使い勝手の悪さを指摘する声が上がった。区は20年12月を予定していた区都市計画審議会での報告や地区計画素案の縦覧を見送り、以降は公聴会などを開いて住民意見を聴取していた。 新たな都市計画案は6月5~29日に景観・都市計画課で縦覧し、同日まで一般の意見を受け付ける。準備組合には事業協力者として野村不動産が参画。コンサルタントは日建設計と都市設計連合が務めている。
事業完了後のイメージ(千代田区の公表資料から) source https://www.decn.co.jp/
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