2023年5月30日火曜日

三井不/国内最高木造オフィスビル建設に11月着手、設計施工は竹中工務店

三井不動産は木造で国内最大・最高層の規模となるオフィスビルの建設に11月着手する。建物は延べ約2万8000平方メートルの規模を計画。高さは84メートルとなり、現存する木造建築物として国内で最も高い東寺の五重塔(約55メートル)を大きく上回る。設計・施工は竹中工務店が担当している。2026年7月の完成を目指す。
計画名は「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」。建設地は東京都中央区日本橋本町1の3(敷地面積2502平方メートル)。建物はW・S造地下1階地上18階建て延べ2万7826平方メートルの規模となる。基礎工法は杭基礎を採用する。
構造材には1000立方メートルを上回る量の木材を使用する予定。主に三井不のグループ会社が、北海道で保有している約5000ヘクタールの山林から調達する。主要な構造部材には竹中工務店が開発した耐火集成材「燃エンウッド」を採用して火災時の安全性を高める。
木材の活用により建築時の二酸化炭素(CO2)排出量は、同規模の一般的なオフィスビルと比べて20%程度抑えられる見通し。竣工後は賃貸オフィスのほか、三井不が日本橋エリアを中心に展開しているライフサイエンス事業の拠点などとして運用する方針だ。
同社は「ワーカーや来館者などに木造ならではのぬくもりと安らぎを与え、都心の街づくりの新たな価値創造や景観を生み出す、魅力あふれる場になることが期待される」としている。

オフィスビルの完成イメージ(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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