2023年5月22日月曜日

回転窓/ソース焼きそば・考

 縁日やイベント会場で売られていると、どうにも買って食べたくなるものがある。香ばしいソース焼きそばがそれ。屋台など屋外で食べる味はどこか違っておいしい▼材料は中華麺とソース、キャベツなどと少なく、作るのに特別な技術が要らずコテで簡単に切り分けられもする。食文化研究家・魚柄仁之助氏は、そもそも縁日などでソース焼きそばが重宝された理由をそう書いている(『幻の麺料理 再現100品』青弓社)▼縁日でよく売られていたソース焼きそばが家庭の味になっていくのは1960年頃から。家庭料理として認知され、料理本にレシピが載るようになるのは70年代~80年代頃だったという(同書より)▼建設現場の取材後、そのまま夕方からの親睦会にお邪魔して焼き肉や焼きそばをごちそうになったことがある。現場の皆さんに交じり楽しい時間を過ごさせてもらった▼コロナ禍で中止を余儀なくされていた地元の七夕祭りが今夏、4年ぶりに開催される。完全復活ならお目当てのソース焼きそばなど多くの屋台が立ち並ぶはず。現場でも以前と変わらぬ親睦会を安心して開けるようになってほしい。

source https://www.decn.co.jp/

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