2023年5月18日木曜日

大林組ら/建設工事向けAI気象予測サービス開発着手、効率的な施工管理支援

大林組は大阪ガスと共同で「建設工事向けAI気象予測サービス」の開発に着手した。大阪ガス独自の気象予測と、現地の気象観測データを学習したAIを組み合わせた高精度でピンポイントな気象予測情報を建設現場に提供する。クレーン作業やコンクリート打設などの工程を気象条件に応じて調整し、工事の品質と安全を確保。効率的な施工管理を支援する。
同サービスは、AI技術を駆使した高精度な気象予測情報を建設現場の各種作業に応じて、適切なリードタイムで活用しやすく加工して提供する。例えば労働安全衛生法(安衛法)に基づくクレーンの安全規則では、クレーン作業を中止しなければならない風速条件が定められている。数日前に一定時間ごとの平均風速予測の情報を「クレーン作業指数」として提供することで、事前の工程変更の判断が容易になる。
施工管理の支援情報は、施工管理者が利用するチャットツールに通知。作業関連の注意案内は朝礼広場のデジタルサイネージで作業員へ周知するなど、目的に合った効果的な情報共有の方法も検討する。
両社は今後、大阪・関西万博の開催地となる大阪市此花区の「夢洲」で実証実験する。実測の現地観測データとの比較などで有用性を評価する。得た成果をほかの建設工事にも広く展開、活用したい考えだ。
建設工事は雨天時に品質低下を避けるため屋外でのコンクリート打設延期や、強風時につり荷があおられるためクレーンを使った荷揚げ作業の中止など、気象条件に合わせて工程を調整し、工事の品質と安全を確保する必要がある。



source https://www.decn.co.jp/

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