JR西日本と大阪ターミナルビルが大阪駅西側で建設を進めている新駅ビルの鉄骨工事が完了し、16日に上棟した。今後は内外装や設備などの仕上げ工事が本格化し、大阪駅の開業150周年に当たる2024年秋のオープンを目指す。施工は大林組・大鉄工業JVが担当する。JR西日本らは同日、新駅ビルの名称が「イノゲート大阪」に決定したと発表した。
上棟式には同社の長谷川一明社長、大阪ターミナルビルの平野賀久社長をはじめ、施主や設計、施工の関係者が出席。鉄骨の梁にボルトを装着する「鋲(びょう)締めの儀」や「鋲打ちの儀」、クレーンで梁を最上階までつり上げる「鉄骨揚重」を行い、無事完成を祈った。
新駅ビルの内部も報道公開された。新駅ビルは大阪駅北口にあるノースゲートビルと大阪ステーションシティ駐車場の間に位置し、2階の通路で接続する。ビル名は「イノベーション(革新)」と「ゲート(入り口)」を掛け合わせた造語で、新しいビジネスを生み出す拠点になることを目指す。
規模はS一部SRC造地下1階地上23階建て延べ約6万平方メートル。2階にエントランス、3~5階に飲食店街、9階以上にオフィスフロアが入る。地下1階で3月に開業した西口改札と直結し、2期開発が進む「うめきたエリア」にもアクセスできる。
9、10階は「フレキシブルオフィス」とし、外資系企業やベンチャー企業などのニーズに対応した多様な働く場を提供。11階には18人から最大126人まで入れる12室のスペースを用意する。6階にカフェやラウンジ、雑貨店を設ける。
設計はJR西日本と大林組、監修はジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所JVがそれぞれ担当する。
JR西日本の長谷川社長は「『イノゲート』には自由で明るい前向きな気持ちを込めている。大阪・関西のさらなる発展に貢献していくことを信じている」と期待を込めた。設計・施工者を代表して大林組の村田俊彦副社長執行役員大阪本店長は「竣工まで安全第一で工事を進め、高品質なビルを完成させる」と決意を述べた。
source https://www.decn.co.jp/?p=152957
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