荷を運ぶ水路や船着き場の河岸など、江戸時代から水運の町としても発展してきた東京。今も水運施設は重要な役割を担う▼自然災害の激甚化・頻発化を受け、水運施設を非常時にもどう生かすか。国土交通省が緊急物資の搬送などに役立つ施設の機能維持と、非常時の運用を見据えた平常時の在り方を議論している▼天皇陛下が22日、東京都江戸川区の荒川ロックゲートなどを視察された。同ゲートは最大3メートルの水位差となる荒川と旧中川を行き来するための閘門。関東地方整備局荒川下流河川事務所が管理し、最大長55メートル、最大幅12メートル、最大高4・5メートル以内の船が通過できる▼災害時の救援活動を想定し、阪神大震災クラスの地震にも耐えられるよう設計された初めての閘門だ。東日本大震災でも補修が必要な被害は発生しなかった▼視察では関東整備局が施設の概要や災害時の役割などを説明。陛下からはゲートの仕組みなどについての質問があった。職員の労をねぎらうお言葉もいただき、幹部の一人は視察後に「胸が一杯になりました」と話した。今回の施設訪問を機に、インフラの大切さがより多くの人に伝わってほしい。 source https://www.decn.co.jp/
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