関電工が開発した天井内で稼働する配線ロボット「楽々とおる君NEO」が現場で好評を得ている。狭くて暗く障害物の多い天井内での通線作業を支援。従来品を軽量化し、タイヤやカメラを改良したことで操作性や機能性を高めた。走破性や視認性にも優れる。2022年から本格導入し、社内や公共インフラの維持管理会社に提供。高所作業を削減し、安全性と生産性の向上に貢献している。 楽々とおる君NEOは、従来品の「楽々とおる君」を大幅に改良した。重量は従来の3・5キロを0・8キロ軽くし、2・7キロと軽量化。幅26センチ、長さ45センチ程度の大きさで天井裏の高さが20センチあれば使用できる。タイヤはクローラーからスポンジに変更し、液体樹脂コーティングした。タイヤにケーブルが引っかかることなく走行可能。グリップ力が高まり、空回りもすることなく障害物を乗り越えられるという。 カメラは360度カメラを搭載した。自己位置把握がしやすく、操作性も高めた。タブレットで確認しながら遠隔操作でき、人が行き来しづらい場所の状況把握にも応用可能で、天井内や床下などの各種点検作業にも適用できる。 天井内の配線作業環境は、暗くて狭く、ほこりが多い。作業負荷が高く、高所作業になるため墜落や転落が発生しないよう慎重に行う必要がある。 同社は天井配線ロボットを、大阪市住之江区のインテックス大阪で24~26日に開かれる「第71回電設工業展」(JECA FAIR2023、主催・日本電設工業協会)に出展する。
楽々とおる君NEO(関電工提供)source https://www.decn.co.jp/
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