2023年5月26日金曜日

東洋建設・大林東壽次期社長が会見/「守りから攻め」に転換、企業価値を最大化

東洋建設の次期社長(6月下旬就任予定)に内定した大林東壽取締役兼専務執行役員が24日に東京都内で会見し、今後の経営方針を明らかにした。大林次期社長は4月にスタートした5カ年の中期経営計画を確実に実行し「企業価値を最大化する」ことを使命と捉え、「守りから攻めに転じて確固たる経営基盤を築いていく」考えを示した。
中期計画では連結売上高2350億円以上、営業利益150億円以上などを目標に掲げ「(新体制での)着実な実行が株主や企業の価値向上に寄与することを理解いただきながら目標達成に努める」と強調した。 大林次期社長は土木一筋に歩んできた約40年の豊富な経験と知識を生かし柱となる土木と建築、海外、洋上風力の各事業に注力。「基幹事業の土木は海洋土木を一層強化し、建築はリニューアルにも力を入れ収益を追求する」と話した。洋上風力はケーブル敷設船の建造や基礎施工の技術開発など現状の取り組みに触れ「大きな収益の柱に成長させたい」と意欲を見せた。
資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」が提案しているTOB(株式公開買い付け)や企業価値向上策などに対して「相いれない部分も多い」として反対を表明。「対話をしながら真摯(しんし)に対応していく」とした。
相談役に就任予定の武澤恭司社長は「就任時は厳しい時代だったが、社員の頑張りで収益を高め、財務基盤の強化を達成できた」と9年間を振り返り、大林次期社長には「温和な外見だが信念が強い。守りから攻めへの転換に最もふさわしい人物だ」と経営手腕に期待を寄せた。

大林次期社長〈右〉と武澤社長

source https://www.decn.co.jp/

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