◇26年度ころ着工へ
政府は米国マサチューセッツ工科大学(MIT)と連携し、基礎研究やスタートアップ育成支援で国際連携基盤となる「グローバル・スタートアップ・キャンパス(GSUC)」を設立する。拠点施設は東京都の渋谷・目黒両区にまたがる約2万2000平方メートルの国有地に整備する方針で、2023年度末までに施設整備の基本計画を策定。24、25年度を基本・実施設計に充て、26年度ころの着工、28年度の完成を目指す。
18日に広島市で開かれた日米首脳会談で、岸田文雄首相とバイデン米大統領が計画について意見交換した。建設地は中目黒2ほか。16年に防衛省市ケ谷地区(東京都新宿区)に移転した防衛研究所の跡地で、現在も同省が管理している。
東側に近接する渋谷区恵比寿南3の11付近の用途地域は第1種住居地域で、容積率は300%。西側の目黒区中目黒2の2の1付近の用途地域は第2種中高層住居専用地域で、容積率は200%となっている。
建設工事の発注関連業務は文部科学省が担っている。同省は「GSUCフラッグシップ拠点(仮称)整備に係る基本計画策定に関する調査・検討事業」の公募型プロポーザルを4月17日に公告。19日に参加申請を締め切り、7月ころの契約締結を目指して委託先の選定作業を進めている。今後は23年度末までに施設の配置計画や規模、総事業費などをまとめた基本計画を作ってもらう。
施設には主に研究所と、スタートアップ育成支援の二つの機能を持たせる。政策を推進している内閣官房の担当者によると、施設の大部分は研究所機能に割く方針。排気ダクトや給水・排水インフラをはじめ、科学の基礎研究に必要な設備を整備する。スタートアップが入居したり、相互交流を図ったりできるスペースも設ける。
完成後はMITをはじめ国内外の大学の研究者に集まってもらい、イノベーションを活性化する将来像を描く。政府は現在MITと連携し、人材確保に関する実現可能性調査も進めている。
source https://www.decn.co.jp/
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