技研製作所が高知県香南市赤岡町で整備していた圧入技術の情報発信基地「RED HILL1967」が竣工した。約3・6haの敷地内に最新の工法や歴代の機械の展示施設などを配置し、圧入技術の優位性をアピールする。10日には現地でオープニングセレモニーを開き、関係者らが施設の完成を祝った。
同社の創業者である北村精男代表取締役会長は式典で「圧入技術を実際に見て、実地で理解いただくことを目的に、半世紀近くの時間をかけて完成させた。なかなか新しいものを広げていくことは難しく、百聞は一見にしかずで努力してきた」とあいさつした。
来賓として出席した濱田省司知事は「日本全国、世界から高知に人が集まり、高知から世界に向けて素晴らしい技術が発信されていくことに期待が膨らむばかりだ」と祝辞を述べた。
施設は歴代の発明・開発品などを実機やパネル・動画で紹介する創造館(世界杭打機ミュージアム)やシアターを含む研究棟、杭圧入引き抜き機など各種機械と多様な現場条件に対応する工法モデルの実物を集めた実証展示場のほか、国内最大の高知第三工場(2019年竣工)で構成。主要構造材に鋼矢板を使用するなど、世界初の建築構造を実現している。
同社の森部慎之助社長は「圧入技術でこうやれば施工できると気付きの場になる。見学した子どもたちが将来こんな仕事をやってみたいと希望を持てる施設になればうれしい」と話している。
「RED HILL 1967」の全景(技研製作所提供)
source https://www.decn.co.jp/
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