2023年5月12日金曜日

回転窓/ドローンと平和な未来

安全かつ効率的なドローン運航を実現するための国際規格が、日本の主導により先月発行された。ドローンの衝突事故などを避けるには飛行計画の調整やリアルタイムの監視が求められる。今回の国際規格は、調整のための運航管理システムにおける機能の構造や用語の定義に関するもの。円滑な議論を後押しする力になりそうだ▼事業構想大学院大学(田中里沙学長)らが「空飛ぶクルマ」を実装する社会に向け産学連携研究会をスタートさせた。竹中工務店らが参画し、ビジネスモデル策定や専門家育成を進める▼愛知県は、ドローンや空飛ぶクルマの活用を民間企業と共に検討する取り組みを始動。プロジェクトチームの初会合を今月開く。生活の利便性を高める未来に向けて夢は膨らむ▼だがロシアによるウクライナ侵攻では、ドローンが武器となっており不安も渦巻く。人命を脅かす場面で存在感を高めているのは悲しい▼最新技術を使いこなすには平和利用を貫徹する強い意志が欠かせない。笑顔を生み出すような使い方を提示することも一助となる。日本はそうした面からも世界をリードしていく国でありたい。


source https://www.decn.co.jp/

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