2023年5月16日火曜日

静岡市/サッカースタジアム整備構想の議論活発化へ調査、候補地の課題や対応策

静岡市は、重要プロジェクトの一つであるサッカースタジアム構想について、施設計画の議論を活発に進めるための調査を早急に開始する考えを明らかにした。既存スタジアムを活用する場合の改修費や、新設する場合の最有力候補地として挙げられたJR清水駅東のENEOS用地の問題点や対応策などを洗い出す。結果を広く提示することで、民間事業者の検討の精度を高める。調査は準備が整い次第、公募型プロポーザル方式で手続きを開始する。
難波喬司市長が12日の会見で説明した。学識者らで組織する「サッカースタジアムを生かしたまちづくり検討委員会」が2月に「ENEOS用地が最有力候補としてふさわしい」としたことを受け、市は本年度に事業可能性調査を実施し施設整備計画案を提示する予定だったが、市長交代で方針を見直した。
難波市長は、ENEOS用地について都市計画上の位置付けや液状化・土壌汚染などの可能性、津波対策の必要性などの調査をより精緻に実施し公表することが、民間事業者が投資を判断する上で重要と判断。サッカー利用だけでは採算が成り立たないため、多様な利用方法など民間の創意工夫を取り入れることが重要とした。
このため、市が検討した施設整備計画案を示すのではなく、現状を詳細に示すことで民間が検討する際の不確実性を小さくする。調査では、ENEOS用地の津波対応や地質などに加え、臨港地区や用途地域などの法規制、地区開発に伴う交通問題などを検討し、必要な手続きや対策案などを明らかにする。併せて老朽化が進む現IAIスタジアム(清水区村松)についても、Jリーグ基準を満たすための全観客席への屋根設置やトイレ改修、設備機器更新などの概算費用を明らかにする。調査期間は未定だが、難波市長は「半年程度で一定の答えを出したい」と延べた。


source https://www.decn.co.jp/

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