2023年5月16日火曜日

関東整備局日光砂防/中町上沢砂防堰堤(栃木県日光市)が完成、地元住民ら招き見学会

関東地方整備局日光砂防事務所が整備を進めていた「中町上沢砂防堰堤」(栃木県日光市)が完成し、13日に地元住民らを招いて見学会が開かれた。下流の高徳地区の住民ら34人が参加して、急傾斜地に現れた巨体な堰堤に驚きの声を挙げた。元高徳地区自治会長代行の沼尾恵司さんは「この地区は土砂災害警戒区域で大雨が降った時は不安だったが、巨大な砂防ダムができて見た目にも安心感がある」と話していた。
中町上沢砂防堰堤は堰堤高12・5メートルの部分透過型砂防ダム。2021年10月に工事着手し、4月にほぼ完成した。5月末に引き渡される予定だ。施工を担当した中村土建の田原丈司氏は「急傾斜なので少しのずれが大きな差になってしまう。ICTを使わなければここまできれいにはできなかったと思う。無事故無災害で完成できて自分の自信にもなった」と手応えを感じている様子だった。
高徳地区は周辺が険しい地形のため、15年の関東・東北豪雨で土砂災害が発生した。国の直轄事業で合計7基の砂防堰堤が計画されており、完成するのは中町上沢砂防堰堤が5基目となる。
見学会では高所作業車で堤体を上から眺める体験や施工で用いた3D測量機器の操作体験、ドローン映像紹介なども行った。

完成した中町上沢砂防堰堤
3DによるICT施工について説明を受ける参加者
高所作業車に乗って上から堰堤を眺める
source https://www.decn.co.jp/

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