2023年5月11日木曜日

竹中工務店/ZEB設計ツールを全社展開、デザイン検討を同時に実行

竹中工務店は、快適性とデザイン性を備えた最適なZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)が提案できる設計ツールを開発した。ZEB達成に必要な各種ツールを網羅。条件を選ぶだけの操作でデザイン検討と環境性能評価などが同時に行える。設計の初期段階で時間が必要だった環境性能の検証を半分程度に短縮できる。ZEB設計が効率的に行えるガイドラインも作成。4月に全社共通のツールとして活用を始めた。
ZEB設計ツール「ZEBIA(ゼビア)」はアメリカで建築環境コンサルティングを手掛けるLoisos+Ubbelohdeと共同開発。業務では設計フローと手順を体系化した「ZEB設計ガイドライン」と一緒に活用する。
ゼビアは自然エネルギー利用を最大化させる検討、エネルギー削減や快適性の追求を並行して行うなどZEB達成に必要な各種ツールを備える。初期のデザイン検討と同時に環境シミュレーションを行い検証期間を短縮することで、顧客の二酸化炭素(CO2)削減目標への貢献度合いを早い段階から判断できる。
計画に必要な条件が整備されたデータベースから選ぶ単純な操作で設計に反映。顧客ニーズを的確に捉え、シミュレーション結果を見ながら顧客と一緒に条件変更が行える。従来は個別に検討し時間が掛かっていた各種検証を検討パターンごとに類型化したテンプレートも用意。即座に複数のシミュレーションが同時実行できる。
同社設計本部アドバンストデザイン部では「あらゆる可能性をリアルタイムに検討でき、デザイン性の高い最良のZEBが追求できる革新的なツールになった」としており、ZEBに対する全社的な意識の高揚や技術向上にも期待を寄せる。

単純操作で設計へ適切に反映(竹中工務店提供)

source https://www.decn.co.jp/

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