清水建設とグループ会社の日本道路は、二酸化炭素(CO2)固定効果があるバイオ炭をアスファルト合材に混合する脱炭素舗装の技術開発に着手した。炭素含有率と炭素残存率が高い森林資源由来のバイオ炭を利用。合材製造に伴うCO2排出量を上回る炭素を内部に吸収、固定するカーボンネガティブ舗装材を共同開発し、2023年度内の実適用を目指す。
清水建設がコンクリート分野で培った建材へのバイオ炭混合ノウハウと 日本道路が持つアスファルト合材の製造技術を融合する。
技術開発ではオガ粉を原料とするバイオ炭(オガ炭)を合材の砂や石粉の代替材料に利用。合材内部に炭素を固定する。オガ炭は炭素含有率、100年後の炭素残存率がともに約9割に達するCO2固定効果の高い炭化物。1キロ当たり2・3グラムのCO2を吸収、固定している。
粉状または粒状にしたオガ炭を合材1トン当たり25キロ以上混合することで、カーボンネガティブを実現できるという。両社は施工現場で実証試験を行い、バイオ炭を混合した合材の施工性や耐久性を検証し、23年度内をめどに道路舗装工事に適用する考えだ。
アスファルト舗装分野では混合材料の乾燥、加熱工程で使うボイラー・バーナー類のエネルギー効率改善や燃料転換など、合材製造に伴うエネルギー量の削減、使用エネルギーの低炭素化が進む。設備投資が必要になるものの、現状のCO2削減効果は15~20%にとどまっている。
source https://www.decn.co.jp/
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