2023年5月11日木曜日

復興庁/F-REI施設整備へ基本計画検討業務プロポ公告、地域性や再エネなどテーマ

 復興庁は創造的復興の中核拠点となる「福島国際研究教育機構(F-REI)」の施設整備に向けた基本計画の検討を本格化する。3月に立ち上げたアドバイザリー会議(座長・上野武千葉大学名誉教授)の議論を踏まえ必要な設計条件を整理するため、関連業務の委託先を選定するプロポーザル手続きを10日に開始した。同会議では地域特有の材料やデザインの採用、建築での再生可能エネルギーや水素の利用などがテーマに挙がっており、こうした観点が基本計画に盛り込まれる見通しだ。
 案件名は「福島国際研究教育機構施設基本計画等検討業務(その2)」。22日まで業務内容への質問を受け付ける。企画提案書の提出期限は6月7日。同月中に選定結果を通知する。予算総額は2990万円(税込み)以内で、履行期限は2024年1月31日。24年3月までに策定する基本計画に成果を反映する。
 建築関係の専門家などで構成するアドバイザリー会議を通じ設計条件を検討するため、委託業務では主に同会議の検討資料を作成する。材料・デザインや再エネ利用などの検討に加え、群建築の設備方式の事例調査、ロボットなどF-REIの研究開発成果を建物に実装する方法の検討も業務内容に含まれる。段階的整備のスケジュールや工事区分の検討にも当たる。
 建設予定地は福島県浪江町のJR浪江駅西側にある川添地区。基本計画策定後、24年度以降に基本、実施設計を進め着工する予定で、復興庁設置期間内(31年3月31日まで)に可能な限り前倒しでの竣工を目指す。



source https://www.decn.co.jp/?p=152741

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