久しぶりに寄った中華料理のチェーン店でチャーハンが販売中止になっていた。鳥インフルエンザ流行の影響による鶏卵の原料不足が理由。思わぬところで卵不足の問題に直面する格好となった▼帝国データバンクの調査では4月5日時点で、上場する外食大手100社のうち28社が今年に入り卵メニューの提供を取りやめた。卵の流通量の激減とともに価格の高止まりが経営を圧迫している▼JA全農たまごによると、4月の1キロ当たり卸値の平均基準値(Mサイズ、東京地区)は前年同月比139円高の350円と3カ月連続で上昇。4月では記録が残る1954年以降、最も高くなった。食品スーパーでは値上がりが顕著で家計のやりくりも一段と厳しくなっている▼建設業界も資機材価格の高止まりが続く中、ゼネコン各社の2023年3月期決算を見ると利益水準を押し下げた企業が少なくない。今後も価格高騰を警戒し、物価変動に対応した契約交渉に取り組むことが求められる▼中央建設業審議会(中建審)らの基本問題小委員会では価格変動への対応の在り方も検討課題の一つ。近く始まる議論の行方に注目したい。 source https://www.decn.co.jp/
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