2023年5月30日火曜日

愛知県/豊橋浄水場再整備に着手、想定事業費最大320億円

 愛知県は29日、豊橋浄水場(豊橋市東小鷹野)の再整備に着手すると発表した。老朽化している施設や設備を敷地内で全面的に更新する。民間の技術力やノウハウを活用し、カーボンニュートラル(CN)への配慮や革新的な技術を導入した次世代型浄水場とするため、PFI手法の採用を想定している。更新の想定事業費は300億~320億円。2025年度に設計・施工に着手し、段階的に整備する。整備完了は34年度を見込む。
 同浄水場は、1967年に豊橋市の浄水場として完成、70年に県へ移管された。豊橋、豊川、新城の3市へ給水している。計画送水量は1日当たり10万4900立方メートル。敷地面積は2万5782平方メートル。主要構造物の劣化や耐震性の不足など課題を抱える。このため県は21~22年度、あずさ監査法人に委託し、再整備に向けたPFI可能性調査を行った。
 整備で課題を解消するとともに、隣接する豊橋市小鷹野浄水場との連携強化や再生エネルギー発電施設の設置、AI技術の導入による運用の効率化などを目指す。浄水処理方式は急速ろ過方式や膜ろ過方式を想定するが、幅広く技術提案を募る。整備後の能力は8万8000立方メートル。
 施設を稼働しながらの更新となるため、何度も切り替え工事が必要。高度な施工能力・現場管理能力が求められるため、PFI方式を採用する。
 事業方式はBT(建設・移管)+コンセッション(公共施設等運営権)が、BTO(建設・移管・運営)方式よりもCNや市町との連携による浄水場の運営など、民間事業者の自由度が高い提案に期待できるとしたが、詳細な検討を進め決定する。
 予算確保後、PFI事業者選定のためのアドバイザリー業務を委託する。



source https://www.decn.co.jp/?p=153332

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