2023年4月4日火曜日

建設各社が23年度入社式/変革の時代若い力に期待、転換期に柔軟な発想で

ゼネコンなど建設関連各社が3日、入社式を開き、2023年度の新入社員を迎えた。トップメッセージでは、コロナ禍による制約が多い中で学業を修めた新卒社員をねぎらうと同時に、物価上昇への対応や業務のDXの必要性に言及する声が目立った。24年度から適用の時間外労働上限規制に向け、働き方改革の正念場となる1年間が始まる。業界が転換期を迎える中、多くの企業が柔軟な発想と多様な個性を持った若者の力に期待を寄せた。=3、4、5面と5日付に各社のトップメッセージ
合併10周年となる安藤ハザマは、1日付で就任した国谷一彦社長が「10周年を迎え、新しいチャレンジへ踏み出す重要な年となる。新たなスタートを切る皆さんが多様な個性を発揮し、成長できるよう全力で支援する」と語り掛けた。
インフロニア・ホールディングス(HD)は、傘下の前田建設、前田道路、前田製作所の入社式を初めて合同で開催。岐部一誠取締役代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)は「世の中は大きな転換点を迎えている。可能性は無限大であり、グループを担う人材に成長してほしい」とエールを送った。
大林組も初めて大林道路などグループ合同で入社式を開いた。対面形式は3年ぶり。蓮輪賢治社長は「従業員とその家族のウェルビーイングの実現には各人が仕事の進め方を見直し、より効率的な働き方に変えなければならない」と社会の潮流に対応する必要性を強調した。
清水建設の井上和幸社長は「多様な価値観や考え方を持った皆さんが正々堂々と意見を戦わせ、議論を尽くした上で一つの方向性を見出し前進してほしい」と訓示した。
竹中工務店の佐々木正人社長は「伝統的精神を体現しつつ、新しいことにも積極的にチャレンジする意識を持ち、個性豊かで創造的な社会人に育ってほしい」と語った。
大成建設の相川善郎社長は「これまでに経験のない変革の波が押し寄せている。皆さんが持つ熱い情熱と行動力で、これまでの慣習や常識を打ち破ってほしい」と呼び掛けた。
鹿島の天野裕正社長は「建設業のスケール感やものづくりの醍醐味(だいごみ)を体感しながら少しずつ経験を積み、仕事に必要な技術や知見を習得してもらいたい」と将来の活躍を期待した。

入社式であいさつする各社トップ。安藤ハザマの国谷社長
インフロニアHDの岐部社長(インフロニアHD提供)
大林組の蓮輪社長
source https://www.decn.co.jp/

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