近所の公園に毎回設置される選挙ポスターの掲示板の場所が変わった。防災用倉庫を移築したのが理由。近隣住民が手入れする花壇の近くに掲示板が移された▼花壇を世話する人たちが先日、県議選の候補者ポスターを見ながら話していた。「小学4年生になるから医療費の窓口負担が増えるのよ」「第3子から無償になる給食費、第2子はいつになるかね」。やはり生活に身近なことへの関心は高い▼統一地方選前半は9日の投票に向けて終盤に入っている。だが公園の掲示板には候補者のポスターが並んだ翌日、「無投票になりました」という紙がはられた▼この県では全体の3割以上の選挙区が無投票となった。県内には鉄道の沿線開発からの人口流入で議員定数が増え、前回の無投票から一転して混戦になった選挙区がある一方で、6回連続無投票の選挙区も▼「次は立候補が増えるといいね」。桜の花びらが飛んでくるようになった花壇の回りで、選挙を巡る話題は尽きない。無投票の結果は受け入れるが、政党が公認するなら候補者選定の過程をもう少し詳しく教えてもらえないものか。花壇を世話する一人の有権者より。
source https://www.decn.co.jp/
0 comments :
コメントを投稿