滋賀県が整備を進めている都市計画道路原松原線「彦根お城トンネル」で、トンネル銘板の完成を記念したお披露目式が1日、彦根市で行われた。県と施工を担当する戸田建設・昭建・金子工務店JVの主催。トンネル名を揮毫(きごう)した地元中学生2人とその家族らが参加し、銘板の完成を祝うとともに、原松原線が無事に開通することを祈念した。
トンネル名は2022年7~9月に県が彦根市民らを対象に実施した公募で決定。完成したトンネル銘板は横3メートル×縦60センチの金属製で、起点となる古沢町側の文字を清水栞奈さん、終点となる原町側の文字を後藤咲良さんがそれぞれ揮毫した。
午前10時から行われた式典では、最初に県湖東土木事務所の松田篤史道路計画課長が「県管理の土木構造物で一般に名称を公募し、銘板を書いてもらうのは初の試みだ。開通までもう少し時間をいただくが、多くの方に長く愛してもらえる道路となることを願っている」とあいさつした。
銘板製作を担当した森智治氏(昭建)は「何て元気のある字だろうと感じた。揮毫者の名前をぜひ入れたいと考え、文字の大きさやバランスなど見やすさに気を配った」と作成時の思いを披露。この後、後藤さんと清水さんがくす玉を開披し、銘板の除幕が行われた。
後藤さんは「彦根の歴史の1ページに携われたことを嬉しく思う。安全に利用してもらえることを願っている」と話した。清水さんは「彦の文字と全体のバランスが難しかった。地域住民の生活がより便利になる事業に関わることができて光栄だ」と語った。
原松原線は、国道8号と国道306号が交差する外町交差点の慢性的な渋滞を緩和するため、古沢町交差点と原町交差点を新たに結ぶ全長1700メートルのバイパス道路で、トンネル延長は1135メートル。25年度の国民スポーツ大会開催までの供用開始を目指している。
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