JR西日本が、うめきた2期区域(大阪市北区)で実施中の地下駅設置工事を報道関係者に公開した。
大阪市が進めている東海道線支線地下化事業(延長2・4キロ)の関連工事で、大阪駅北側に島式ホーム2面4線の新駅(仮称・北梅田駅)を設置する。16年10月に工事着手した駅部工区では掘削工事を完了。今後、駅部の本体躯体工事に入る。開業は23年3月を予定だ。
うめきた2期エリアの西端を通る東海道線支線は、東海道線吹田貨物ターミナルから新大阪駅を経由して大阪環状線福島駅を結ぶ路線。貨物列車のほか、特急はるか・くろしおなどの旅客列車が走行している。
うめきた2期開発の基盤整備に合わせ、同線を中央部に移設・地下化し、ボトルネック踏切1カ所(西梅田1番踏切)の除却や既設交差道路の改良(2カ所)などを行う。新駅の設置により、大阪都心部と関西国際空港間のアクセス向上を図る。
新大阪駅側約0・4キロと西九条駅側約0・3キロが掘割区間、中間部約1・7キロがトンネル区間となり、開削工法で施工する。現在は全6工区で工事が進んでおり、進捗(しんちょく)率は約20%。
JR西日本はトンネル区間のうち約1キロの新駅設置事業を担当。駅部工区(施工=大鉄工業・清水建設JV)の進捗率は約30%。JR西日本の藤原慶信大阪工事事務所大阪工事所長は「地下水対策に万全を期しながら工事を進め、地下約15メートルまでの掘削工事を終えた。今後、本体の躯体工事を本格化させていきたい」と話している。
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