2018年5月15日火曜日

【優勝は秋山俊貴選手(矢島鉄筋工業)】東鉄協、都内で鉄筋技能大会開く


東京都鉄筋業協同組合(東鉄協、新妻尚祐理事長)は13日、東京都足立区の城東職業能力開発センターで第3回鉄筋技能大会を開いた。

 46歳以上のシニア部門4人を含めた17人が出場。1級鉄筋施工検定の組み立て課題に、はら筋を一段設置することを加えたより実践的な組み立てで、精度と作業時間を競った。大会は矢島鉄筋工業(墨田区)の秋山俊貴選手が初出場で優勝した。

 15年度と17年度に行われた過去2回の大会は、全国鉄筋工事業協会(全鉄筋)が主催する全国大会の予選の位置付けで行われた。全国大会がない本年度は組合の自主活動として開催。全国大会の資格要件となる45歳以下の年齢制限を撤廃し、1級鉄筋技能士(組立作業)合格から2年以上が経過していれば出場資格を与えられた。

 開会式で新妻理事長は、回を重ねるごとにレベルが向上している技能大会を継続し「技能向上が現場に生かされるような組合活動を展開したい」と述べた。

 優勝した秋山選手は大型連休明けの1週間、現場に出ず大会の練習に励んだ。「会社に練習の時間を取ってもらったことが優勝につながったと思う」と喜びを語った。

 現場の品質が一段と求められるようになっている現状を踏まえ「この優勝を現場作業に生かしていきたい」と決意を新たにした。

 2位には永和産業(江戸川区)の塗木辰弥選手、3位には新妻鋼業(埼玉県三郷市)の高坂淳弥選手、シニア部門特別賞には石澤工業(江東区)の天野弘勝選手が入った。大会会場には、参加者の家族や所属会社役職員ら200人近くが集まり、競技に臨む各者を応援。新妻理事長は「鉄筋工の仕事がどのように行われるかを知ってもらういい機会になった」と話した。表彰式は18日に開催する総会で行う。

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