2018年5月8日火曜日

【回転窓】細部に気を配る

先日新聞を読んでいた時、地方版に載っていた記事が目に留まった。来年開催されるラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会に出場するある強豪チームが、小学校と公園を事前キャンプ地に選んだという内容だ▼W杯の出場20チームは大会前、そして大会期間中に拠点を選び練習や試合のための準備をする。4月には大会期間中に1次リーグで使用する公認キャンプ地として59自治体、52件が決定。チームを迎える自治体は交流や観光振興に大きな期待を寄せる▼W杯の翌年に開かれる五輪とパラリンピックもそうなのだが、建設専門紙という視点ではつい大規模な競技施設の動向に目が向く。ただ大会を地域創生や観光振興に役立て、国内はもちろん世界に情報発信したいと考える自治体は多いはずだ▼2002年のサッカーW杯で、人口1300人余りの自治体が注目を浴びた。当時の大分県中津江村が迎えたのはカメルーン。村の方々は招致、準備に苦労されたと思うが、十数年がたった現在でもチームが利用した施設はフル稼働を続けているという▼国際的なイベントを今後にどう生かすのか、細部に気を配って報じたい。

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