2018年5月22日火曜日

【回転窓】就活戦線もそろそろ終盤?

来春に卒業する大学生らの採用活動がスタートしてから約3カ月、会社説明会などを経て選考活動も終盤戦に入りつつあるのではないか▼先週、文部科学省らが発表した3月に大学などを卒業した人の就職率は98・0%に達し、1997年の調査開始以降で過去最高を記録した。同省が公表したこの春高校を卒業した就職希望者の就職率も98・1%に。この数字からも採用戦線が超売り手市場といわれる理由も分かる気がする▼採用動向はその時どきの景気に左右され、例えば1990年代前半のバブル末期は前年が超売り手市場だったのに、翌年は180度状況が変わり超氷河期に転じた。もちろん学生は苦労したのだが、企業も採用を絞りすぎ今なおその後遺症を引きずっているケースがある▼人事担当者にとって予定している採用数をどうクリアするかこれからが正念場を迎える。学生も連日の採用試験や面接できっと、心身ともに疲れはピークだろう▼その一方で、この春入社した新入社員の中には会社を離れるという決断をする人も出始めていると聞く。正解が一つではないだけに、いつの時代も就職を巡る問題は難しい。

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