2018年5月9日水曜日

【4週7~8閉所現場で賃金加算】清水建設、週休2日へ取り組み強化

 清水建設は現場の週休2日を実現する取り組みを強化する。4月から協力会社に対する支払い条件を変更。5月からは4週7閉所か4週8閉所を実施する現場の1次協力会社を対象に、出来高の労務費相当分に対し加算措置を実施する。

 稼働日の減少に伴う技能労働者の収入減を補う。支払い条件の変更と賃金補填(ほてん)によって協力会社と技能労働者への支援を手厚くし、働き方改革の実現を目指す。

 賃金補填は3月以前に下請負契約を結び、契約時に週休2日を前提としていない工事が対象となる。4月以降に4週7閉所、4週8閉所を実施する工事現場の1次協力会社の出来高に占める労務費相当(未払い分)に対し、5%あるいは10%を賃金補填として加算する。2年後までの時限措置で、5月支払い分から実施。加算総額は20億円程度を見込む。

 週休2日に向けた取り組み実績を見ると、土木・建築の新築工事で4週7閉所以上を達成した割合は約30%(18年3月時点)。賃金加算で残り約70%の現場も4週7閉所以上を実現する。

 支払い条件の変更は日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)が17年3月に策定した「下請取引適正化と適正な受注活動の徹底に向けた自主行動計画」に対応した。支払手形、電子記録債権、期日振込の支払日を振出日、割引可能日、起算日から「3カ月経過後の翌月5日」から「1カ月経過後の翌月5日か20日」に2カ月程度短縮した。

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