不動テトラがリニューアルを進めていた国内最大級のサンドコンパクション船「ぱいおにあ第30フドウ丸」の艤装(ぎそう)が完了し、29日に千葉県船橋市の千葉港で安全祈願式典が開かれた。
奥田眞也社長、竹原有二代表取締役会長をはじめ同社幹部や関係会社などから約30人が出席し、航行と施工の安全を祈願した。
ぱいおにあ第30フドウ丸は長さ70メートル、幅30メートル、深さ4・6メートルの規模で1993年に建造された。同社が保有する4隻のサンドコンパクション船のうち、大水深・大深度施工を得意とし、海外を含む総延長200万メートル超の砂杭を打設した実績がある。
砂杭造成装置は3連装。径1000~2000ミリの砂杭を2・0~6・3メートルのピッチで打設できる。打設深度は70メートルまで対応可能。
衛星利用測位システム(GPS)により作業船の位置をリアルタイムに計測し、打設位置に高精度に移動させることができるシステムや、作業船の位置や回航記録を地図上に表示できるシステムを新たに搭載した。居住環境設備も一新。作業員が寝泊まりする個室(12部屋)や風呂場、トイレを新しくし、女性トイレも新設した。
奥田社長は「大水深での地盤改良の需要は増加しており、主力船として貢献できるはずだ」と期待を語った。大林淳常務執行役員地盤事業本部長は「どんどん活躍の場を広げ、この先30年、50年と使っていきたい」と話した。
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