JR東日本は25日の終電後から27日夜にかけて、渋谷駅(東京都渋谷区)の線路切り替え工事を実施した。
15年9月に着手した大規模改良工事の一環。埼京線ホームを山手線ホームの隣に移設するための準備工事として、およそ3000人の作業員が宮益架道橋の撤去・架け替え、線路切り替えに伴う埼京線ホームのかさ増しなどに当たった。
26日に現地で取材に応じた同社の工事担当者は「渋谷駅付近で埼京線と並走する山手線は通常通り運行するため、線路防護網の設置や山手線の運転手への工事の周知を心掛けた」と安全対策について説明。「宮益架道橋が架かる旧大山街道の通行止めも伴う大規模な工事。工期を守って着実に進めたい」と語った。
6月1日の終電後~3日にかけては、旧埼京線上り線路の撤去や宮益架道橋へのメンテナンス設備の配置、埼京線の既存ホームと新ホームをつなぐ通路の設置などを行う。埼京線のホーム移設工事は東京五輪開催前の2020年春の完了、全体完成は27年度を予定している。
宮益架道橋の撤去・掛け替えなどを担う北工区は鹿島・清水建設JV、埼京線ホームのかさ増しなどを行う南工区は鉄建建設・東急建設・東鉄工業JV、ホームの通路設置などを行う中央工区は大成建設・東急建設JVが担当。軌道関連工事を交通建設が手掛ける。
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