2018年5月24日木曜日

【五輪後見据え事業手法など協議】神宮外苑地区街づくり、検討会が初会合へ

東京都は30日、「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり検討会」の初会合を都庁で開く。

 新宿、渋谷、港の3区にまたがる神宮外苑地区のうち、秩父宮ラグビー場と明治神宮球場周辺の現状・課題を整理。2020年東京五輪後の事業着手を想定している街づくりで、民間活力の導入の在り方などを議論する。

 検討会は学識経験者と新宿区ら3区、都都市整備局、建設局の担当部長で構成。都市開発と連携する形で民間が緑地などを創出する「公園まちづくり制度」を神宮外苑地区で活用する場合の要件などを取りまとめる見通しだ。

 神宮外苑地区では国立競技場の建て替えを契機に、歴史的景観の保全や大規模スポーツ施設の更新などを促進する地区計画を決定。15年には都と関係権利者が「神宮外苑地区まちづくりに係る基本覚書」、3月には覚書に基づく協議内容を整理した確認書を交わしている。

 関係権利者は宗教法人明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、高度技術社会推進協会、伊藤忠商事、日本オラクル、三井不動産。確認書では、公園まちづくり制度の活用要件に関する検討状況を踏まえ、関係権利者が同地区での施設計画、事業計画、スケジュールなどを別途検討するとしている。

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