野村不動産とNREG東芝不動産(東京都港区、吉田祐康社長)は22日、東京港の日の出ふ頭に小型船ターミナルを整備すると発表した。
埠頭(ふとう)を中心とする日の出エリアのにぎわい創出と舟運の活性化が目的。船客の待合所などを備える建物やイベント利用が可能な芝生広場を整備・運営する。イチケンの施工で既存建物の解体工事に着手した。設計は野村不動産が担当。本体工事の施工者は決まっていない。今秋の本体着工を経て、19年夏の開業を目指す。
事業名称は「(仮称)日の出ふ頭小型船ターミナル整備計画」。NREG東芝不が事業主体となり、日の出ふ頭(東京都港区海岸2の1の1、2)を所有する東京都港湾局から土地の使用許可を受け、事業を推進する。
整備する建物の規模は延べ1100平方メートル。船客の待合所、飲食機能を導入し、海辺にはテラス席も設ける。併せて、現在閉鎖されている竹芝・日の出間の管理用橋梁を美装改修してライトアップするほか、一部の信号・横断歩道を小型船ターミナルの入り口付近に移設することで、アクセス性と回遊性を強化する。
今回の事業は、野村不とNREG東芝不、JR東日本が東京・芝浦にある5ヘクタール弱の敷地に総延べ55万平方メートルの大規模複合施設2棟を建設する「芝浦一丁目計画」の関連事業。ターミナルの芝生広場で周辺地域や企業と連携したイベントを展開することで、ターミナルを含む海辺空間を集客拠点の一つとして確立し、エリア全体の価値と回遊性を向上させたい考えた。
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