2023年3月16日木曜日

農水省/明治用水頭首工本復旧は基礎から再構築、10月着工・27年度完了目指す

農林水産省は14日、明治用水頭首工復旧対策検討委員会(委員長・石黒覚三重大学名誉教授)の第5回会合を名古屋市中区の東海農政局土地改良技術事務所で開いた。漏水の本復旧のための対策工法は、既存のP1堰柱と洪水吐き堰体を撤去し、基礎もコンクリートで再構築する方針を決定。10月に着工し非出水期に工事を進める。2027年度の完了を目指す。事業費は今後、精査する。
再構築の手順はゲート巻き上げ室や管理橋、1号洪水吐きゲートの撤去後、P1堰柱とP1-P2洪水吐き堰体を解体。堰体下は岩盤まで掘削し、根固め工と堆積層を除去する。基礎として無筋コンクリートを打設し、その上にP1堰柱など新堰体を現状と同形状で再構築する。堰柱の高さは約21メートル、幅は約26・5メートル。エプロン整備の延長は約66・5メートル。
本復旧の工法は、再構築案と既存の堰柱を継続使用する四つの補強案(支持杭方式、置き換えコンクリート基礎方式、上下流増杭工法、地盤改良工法)

を比較。P1堰柱基礎部分のボーリング調査や目視確認の結果、堰柱本体の変状はなく、根固め工、地盤改良も効果を期待できるとしたが、将来的な安定性の確保や堰本体を残したま下部を補強する施工の実現性を検討し、基礎からの再構築案を選択した。

source https://www.decn.co.jp/

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