奈良県生駒市は校舎が老朽化している南小学校(萩原町)と南中学校(同)について、施設一体型の小中一貫教育の導入を視野に建て替えを検討する。専門的な指導や丁寧な学習など9年間の長期的な視点で児童・生徒を教育し、将来を担う人材を育てる。2023年度当初予算案に基本構想の策定と測量調査費を計上した。
南小と南中の敷地は隣り合い、北側が中学校、南側が小学校。いずれの校舎も建設後50年以上が経過しており、これまで校舎の耐震補強やトイレの改修などを進めてきたが、建物や設備の老朽化が進んでいる。小学校区で設置した地域協議会からは早急な老朽化対策や小規模化を懸念する意見があり、校区の見直しによる適正規模化に向けた検討も進めている。
小中一貫教育は全国的に導入する自治体が増えており、市は小中一貫校の導入を視野に学校再編を検討する。
今後の方向性では、両校の検討委員会を設置し、さまざまな意見を聞きながら教育内容を検討する考えで、9年間を見通した6・3制をベースに小中一貫教育を進める。施設は最適な教育環境を提供するため、両校敷地内に施設一体型の小中一貫教育を推進できる校舎を整備する方向だ。
建て替えに向けては、学校教育と社会教育が融合した多様性のある学びを実現できる環境づくりを進めるほか、活気のあるまちづくりへ地域住民らが利用できるようにする。校区の見直しについても検討を進め、小瀬町や壱分西など隣接する地域の児童らが通学できるよう早期に調整区域を設定する。
市は24年6月までを期間とする第2次教育大綱の見直し作業を進める。23年度に本格的に議論を開始し、24年3月市議会にパブリックコメント前の大綱案を提示する。
23年度予算案に生駒南小学校・中学校整備事業として13百万円を計上。新たな学校施設の方向性とともに、教育と施設の在り方を示した基本構想の策定に着手する。測量調査も実施する。
source https://www.decn.co.jp/?p=150915
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