大阪府都市整備部は、安治川水門(大阪市港区)の上流側に計画している新水門のデザイン案を決定した。新水門デザイン中間報告を2022年12月、大阪府河川構造物等審議会に示し、有識者らの助言を踏まえてデザインをブラッシュアップし、13日の審議会にデザイン案を報告した。上屋外装のカーテンウオール導入を決定し、水門本体の金属部材の色をライトグレーに決めた。上屋(緩衝装置)の表面はリブ付きの鋼板仕上げを採用する。府は今後、新水門建設に必要な右岸側の用地の協議を着実に進め、工事着手に備える。
府は、安全・安心のシンボルや水都大阪の玄関口を表現できる新水門のデザインを探ってきた。
上屋外装についてはカーテンウオールを使用するが、上下流両側の印象に変化を付けるため、上流側には金属パネルを導入し、「シンボル性を保持しつつ、堅牢(けんろう)な印象も与える」計画だ。
▽放水銃の設置位置を門柱と緩衝装置の間に変更▽配管や機械設備が見えにくい転落防止策の縦格子採用▽現水門より細い防舷材の採用-なども決めた。
新水門の型式は引き上げ式のローラーゲート(2門)。高潮に加え、想定最大クラスの津波(L2津波)被害を軽減する構造物にする。規模は幅約30メートル、高さ約13メートルを想定している。
府は大阪市にあるアーチ型ゲートの三大水門(木津川水門〈大正区三軒家東〉、安治川水門、尻無川水門〈同泉尾〉)を新水門に建て替える事業を進めており、木津川水門の新水門事業を先行。木津川に続き安治川の新水門事業に着手する。34年度までに安治川水門改築事業を完了する計画を示している。
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