2023年3月24日金曜日

東京ガス、日工/アス合材プラント向け水素バーナー開発、24年3月に販売開始

東京ガスは、アスファルト合材プラントで使用する都市ガスを水素に切り替えたバーナーを日工と共同開発した。合材製造時に行う乾燥・加熱の熱源として水素を利用し二酸化炭素(CO2)の排出量をゼロにする。前田道路が保有する実証プラントでの製造試験を4月に行い、2024年3月に販売を開始する。国内にある全プラント(1000基)のうち、100基に納入する目標を掲げた。
水素専焼が可能なバーナーは、アスファルトに混ぜる砂利や砂を乾燥する作業などで使用する。従来、熱源として利用していた都市ガスやプロパンガスなどと違ってCO2を全く排出せずに高品質な合材を製造する。
ただ、水素は高温で燃焼すると酸性雨の原因となる窒素酸化物(NOx)を大量に発生するという課題もある。両社はバーナー内に供給する空気量を調整できるよう、ノズルに工夫を施して低NOx化を実現。東京ガスらによると、従来のバーナーに比べてNOx値が10ppm以下に半減したという。
開発したバーナーは天然ガスとも混焼できる。高価で供給量が不安定な水素を大量に使用しないため、エネルギーコストが安価な上に安定操業にも貢献する。23日には東京ガスの千住テクノステーション(東京都荒川区)で開発したバーナー=写真=を報道公開した。



source https://www.decn.co.jp/

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