2023年3月15日水曜日

関東整備局東京国道/品川出張所をDX化、GISプラットフォーム本格運用開始

 関東地方整備局東京国道事務所が品川出張所(東京都品川区)で進めていたDXルームへの改修工事が完了した。合わせて同出張所管内を対象に道路情報を一元管理する「GISプラットフォーム」の本格運用を開始。ペーパーレス化も進め、同出張所を訪ねる人や職員の業務効率化を図る。受注者との打ち合わせでVR(仮想現実)を活用できる環境も整えた。10日に報道関係者に公開した。出張所のDX化は全国で初めてという。
 品川出張所(八潮1)はRC造3階建て延べ944平方メートルの規模。所管区間は国道1号、15号、357号の合わせて約60キロ。発注者支援業務の委託職員を含め14人が働く。都心部の幹線国道を抱え、相談や申請の件数は窓口業務で年間2900件以上に上るという。
 業務負担となっている窓口業務をDXにより効率化する。図面など書類を電子データにしペーパーレス化を実施。利用者は膨大な書類の中から必要な図面などを探す手間がなくなり、データで入手できる。DX化に伴い段ボール約200箱およそ2000冊分のファイルや書類を電子化した。
 GIS(地理情報システム)プラットフォームは管内道路データを道路基盤地図を基に一元的に蓄積、処理するデータベース(DB)。現地の写真や3D点群データ、図面などの情報を含み、窓口の画面で視覚的に現地の情報を確認しながら申請や相談することが可能になる。
 会議室は大型モニターを備え、遠隔臨場のほかVRを使った受注者との打ち合わせなどコミュニケーションの多様化を図る。さまざまなレイアウトで打ち合わせや会議に対応し、迅速な情報共有や意思決定につなげたい考えだ。
 東京国道事務所は品川出張所を含め保有するパトロール車両にスマートフォンを使った道路巡回システムやパトロール時に動画を撮影するカメラを導入。道路の維持管理業務の効率化を図っている。



source https://www.decn.co.jp/?p=151017

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