3月に入り全国的に気温が高く推移し、各地で平年より早く桜が開花している。花見の名所では久しぶりに飲食の自粛要請もなく、にぎやかな声を聞けるシーズンとなりそうだ▼花より団子、それよりお酒という方もおられるのでは。花見宴会を4年ぶりに解禁する自治体は多いが、場所や時間を規制している場合もある。ルールを守りながら楽しいひとときにしてもらいたい▼文化庁が日本酒や焼酎、泡盛など日本の「伝統的酒造り」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の候補に提案する。2024年11月ごろ審議される見通しだ▼500年以上前に原型が確立した伝統的酒造りは風土に応じて発展し、自然や気候と深く結び付きながら伝承されてきた。酒は儀式や祭礼など日本文化の中で不可欠な役割を果たしている。建設に関する式典でも土地の神様に酒を供え工事の安全を願い、竣工時は無事の完成に感謝する▼酒造りも建設も古代から連綿と続く歴史を持ち、培われた高度な技は現代に受け継がれている。伝統的酒造りも無形文化遺産に登録された「伝統建築工匠の技」に続いてほしい。朗報を待ちたい。
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