福岡市は「都市計画道路天神通線」の南側延伸部の路線測量と北側延伸部の一部の詳細設計や土質調査に着手する。2023年度一般会計当初予算案に南側の測量委託費1008万円と北側の設計費など2780万円を計上した。予算が成立すれば詳細設計は7月ごろに指名競争入札を行い委託する予定。路線測量は地元の意向を踏まえながら時期を見て指名競争入札を行い委託する見込みだ。
天神通線は天神を南北に通る渡辺通りの恒常的な渋滞を緩和するための迂回(うかい)路として整備する。現在は国体道路と明治通りを結び市役所東側を通る延長約360メートル。これを南側に約190メートル、北側に約110メートル延伸する。延伸部も含めて4車線で幅員は20~22メートルとなる。
南側は国体道路の天神南交差点から薬院新川沿いを通って、渡辺通りに抜ける道路を整備する。23年度中の路線測量完了を目指す。
北側は市のビル建て替え促進プロジェクト「天神ビッグバン」で再開発が進む「天神一丁目15・16番街区」と「(仮称)天神一丁目北14番街区ビル」の間にあり、昭和通りに抜ける一方通行の市道天神9号線を拡幅する。
開発が先行する西側の14番街区ビル側の2車線から工事を進める予定で23年度中に設計を終え、25年度の着工、完成を目指す。土質調査は随意契約で設計の時期と合わせて行うほか、時期は未定だが信号機移設のための設計や工事の費用も盛り込んだ。
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