2023年3月14日火曜日

記者手帖/AI時代の記者業

人工知能(AI)が自然な文章を生成するチャットボット「ChatGPT」が話題だ。オンライン上の膨大なテキストを学習して人間同様の言語処理能力を獲得する仕組み。米OpenAIが開発し、昨年11月に公開した。今月2日にはAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)が公開され、続々と外部連携サービスが登場している◆自動生成の利点はスピードや効率にある。短時間で多くの記事を書く場合、人間の手作業よりも正確性や一貫性の向上が期待できる。今後より精度が高まれば、多くのメディアが自動生成技術を導入するだろう。一方で内容の事実確認には現時点で人間の編集者が必要だ◆ここまでの記述もChatGPTで下書きした。箇条書きで質問を入力すると、10秒ほどで流ちょうに模範解答を示し執筆を助けてくれた◆ChatGPTに「新聞記者の将来性は?」と問う。「フェイクニュースの拡散や偏向報道の問題が取り沙汰される中で、新聞記者の役割はますます重要になっています。現場で直接情報を収集し、社会的な課題を把握できます」との回答。机上で取材を終わらせない「足で稼ぐ」姿勢を忘れずにいたい。(漆)


source https://www.decn.co.jp/

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