2023年3月23日木曜日

長崎県大村市/新ごみ処理施設基本計画策定、運営期間20年のDBO想定

 長崎県大村市は、老朽化に伴う環境センター(森園町)の建て替えとして整備する新ごみ処理施設の基本計画を策定した。エネルギー回収型廃棄物処理施設と不燃物リサイクル推進施設などで構成。総事業費は約276億円(税込み、以下同)を見込む。事業手法はDBO(設計・建設・運営)方式で、運営期間は20年を想定。2023~24年度で工事発注仕様書をまとめ、25年度に事業者を選定する。
 エネルギーの消費効率を高めた新たな廃棄物処理施設は、現施設敷地の北西側にあるし尿処理施設の解体跡地に整備する。2炉構成(24時間稼働)で処理能力は1日当たり128トン。敷地東側には不燃物やプラスチックを処理できる同13・5トン(5時間稼働)のマテリアルリサイクル推進施設と、災害時に災害廃棄物の保管場所となる駐車場を整備する。
 市は日産技術コンサルタントに業務委託し、生活環境影響調査を進めている。事業者選定の準備と並行し、24年度以降に都市計画の変更など手続きを行う。事業者が決まる25年度に、し尿処理施設の解体を始める。廃棄物処理施設は26年度に実施設計を開始し、29年度の供用開始を目指す。32~33年度にマテリアルリサイクル推進施設の実施設計・建設、34~35年度に既存焼却施設の解体やストックヤード棟などの建設工事を行う。
 運営費を除く総事業費は20年9月時点で約170億円だったが、物価高騰の影響を加味し約276億円に増額した。内訳は廃棄物処理施設が約208億円、マテリアルリサイクル推進施設が約68億円。20年間の運営費は廃棄物処理施設が約154億円、マテリアルリサイクル推進施設が約53億円を見込む。
 基本計画策定等業務はエイト日本技術開発が担当。



source https://www.decn.co.jp/?p=151293

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