2023年3月15日水曜日

関東整備局鬼怒川ダム統合管理/湯西川ダム再整備を検討、業務プロポ公告

関東地方整備局鬼怒川ダム統合管理事務所は、鬼怒川水系の洪水調節能力を増強するため湯西川ダム(栃木県日光市)の再整備を検討する。放流設備増強や堤体かさ上げを視野に効果的な対策を探る。15日に「R4鬼怒川ダム治水機能強化検討業務」の委託先を選定する簡易公募型プロポーザルを公告する。参加申請と技術提案書を4月12日まで電子入札システムで受け付ける。5月8日に委託先を決める。履行期間は5月下旬から2024年2月29日まで。
プロポーザルに参加できるのは単体企業またはJV。いずれも関東整備局の一般競争(指名競争)入札参加資格で「土木関係建設コンサルタント業務」の認定を受けていることが条件。所定の実績も求める。
同事務所は鬼怒川水系の五十里、川俣、川治、湯西川の4ダムを管理している。4ダムが連携して洪水調節することで水害を防いできた。ただ豪雨の頻発、激甚化により既存の洪水調節計画を上回る洪水が発生する可能性がある。特に降水量に二つのピークがある「二山洪水」への対応が課題となっている。
このため洪水調節能力を高める目的で、直轄4ダムのうち最上流に位置する湯西川ダムの再整備を含めた水系全体の洪水調節能力増強策を検討する。具体的には湯西川ダムの放流設備の増強や堤体のかさ上げを検討。放流を弾力的に制御し水力発電能力を高めることも視野に入れる。
湯西川ダムは12年に完成した重力式コンクリートダム。堤高119メートル、堤体積106万立方メートル。有効貯水量は7200万立方メートル。工事は効率的にコンクリートを打設する巡航RCD工法を採用し、急速施工で注目された。施工は鹿島・清水建設JVが担当した。

湯西川ダム(鬼怒川ダム統合管理事務所のホームページから)

source https://www.decn.co.jp/

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