2023年3月28日火曜日

記者手帖/笑顔であふれる

春といえば卒業式や入学式があり、親しい人との別れや出会いのシーズンでもある。公共事業では年度末の3月に開通式や完成式がよく開催されている。ただ、ここ3年は新型コロナウイルス感染症の流行が影響し、式典やイベントなどさまざまな社会活動の延期や中止、自粛を余儀なくされた◆新型コロナの感染者数が減少し、政府は13日からマスクの着用を個人の判断に委ねた。5月8日から感染症法上の5類に位置付け、いよいよ「アフターコロナ」という新たな時代に移ろうとしている◆こうした流れは公共事業のイベント開催にも現れている。事業のタイミングもあるが、3月は開通式や完成式の取材に4回も行く機会があった。昨年は2回だったので倍に増えた。高速道路や新駅、ダムなどいずれも地域の活性化や防災など重要な事業だ◆取材の場でいつも感じるのが、地元の人たちの笑顔だ。幾多の苦難を乗り越え、この日を迎えたに違いないだろう。特に感動するのが、地元の人たちのメッセージ。ある日の開通式で子どもたちが「きれいな道をつくってくれてありがとう」と大きな声で感謝の言葉を述べていた。これからも笑顔であふれるイベントがたくさん開かれることを願うばかりだ。(W)

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