2023年3月30日木曜日

岐阜県/第2次リニア活用戦略策定、効果波及へ18施策を推進

 岐阜県は、第2次岐阜県リニア中央新幹線活用戦略を策定した。各施策の取り組み状況や社会情勢の変化を踏まえ、観光振興・まちづくり、産業振興、基盤整備の各戦略で重点的に実施する18施策を改めて設定。実現に向けた具体的な事業と実施主体、事業方針などのアクションプランもまとめ、事業の進捗(しんちょく)を管理するためのロードマップも示した。2023年度から県や自治体、民間団体らが連携し、リニア開通の効果を広域に波及させる施策を展開する。
 第2次活用戦略では、戦略の視点にSDGs(持続可能な開発目標)や、21年7月に静岡県熱海市で発生した大規模土砂災害を踏まえ残土、盛り土などの環境対策、人材育成などを加えた。
 観光振興・まちづくり戦略では、リニア岐阜県駅から県全体、隣接県への観光振興、総合車両基地の観光資源活用、移住・定住の人口の拡大などに取り組む。滞在型コンテンツを充実するため、中津川市は苗木城跡を核とした拠点づくりの検討、瑞浪市と恵那市は道の駅を整備する。土岐市は25年度オープンに向け泉北部レクリエーションゾーン活用事業を進めるほか、文化財保存活用拠点(仮称)の整備も計画している。
 産業振興では、中津川市が中津川西部テクノパークの整備を進め、恵那市は恵那西工業団地2期と雀子ケ根企業用地の開発に向けた検討を進める。リニア総合車両基地で働く従業員向けの住宅、医療、福祉といった環境整備も進める。
 基盤整備ではリニア岐阜県駅へのアクセス道路のうち、濃飛横断自動車道(中津川工区)や国道19号瑞浪恵那道路はリニア開業を見据えて整備。濃飛横断自動車道(木曽川美恵橋以北)は開業後の状況を見て進める。県は施策の実現に向け、リニア活用戦略研究会や活用戦略ブラッシュアップ懇談会を中心に23年度以降、オール岐阜体制で取り組みを推進する。



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