神奈川県立神奈川工業高校と小山学園専門学校東京テクニカルカレッジ、清水建設の3者は27日、施工管理技術者の育成に特化した「次世代建築リーダー育成コンソーシアム」を立ち上げた。必要なスキルとマインドを学ぶ7年間(工業高校3年、専門学校4年)の教育プログラムを提供。学習支援だけでなく、就職支援までを担うのが大きな特徴だ。4月に人財育成プログラムを始動する。
コンソーシアムは施工管理技術者を志す学生の減少や建設業界の担い手不足の解消を目的に設置した。人財育成プログラムでは施工管理技術者に必要な基本的素養や専門力、企業人としての基本的能力を段階的に修得できるカリキュラムを提供する。両校は一貫教育の提供に向け、神奈川工業高校建設科から東京テクニカルカレッジ建築監督科へ円滑に進学できる制度の整備に加え、学費支援などを含む学習環境を提供する。
清水建設は教育プログラムの開発支援や学生の就職支援などを担当。神奈川工業高校では職業観の理解促進や現場・会社見学、職業体験などの機会を提供する。東京テクニカルカレッジではインターンシップや研究の課題提供などを行う。「学び」と「働く」を円滑につなぐことで、就職後のミスマッチや離職防止にも貢献したい考えだ。将来的には全国各地の工業高校や専門学校、建設会社からも参加を募り、施工管理技術者育成の輪を広げていく。
27日に神奈川県庁で行われた協定調印式で、神奈川工業高校の片受健一校長は「学校の教育だけでなく外部の力を借りながら有意義な取り組みにしたい」と期待。小山学園の山本匡理事長は「実践的で学生一人一人の理解を深める独自の学びを通じ、優秀な人財を産業界に橋渡しする役割を担っていく」と力を込めた。
清水建設の村田広執行役員人事部長は「担い手不足の中、早い段階から建設会社の魅力を伝えることが重要だ。産学一体で強力に推進し建設業界を盛り上げていきたい」と話した。
source https://www.decn.co.jp/
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