大型連休中に旅行などを楽しんだ方々は、いつにも増して天気予報を気にされただろう。気象研究や観測技術の進歩により、天候の移り変わりを精度よく予知できるようになってきた▼気象庁によると、地域や季節の違いで予報精度に差があるものの、今日や明日の天気予報の的中率は年平均で80%以上だそう。2000年代半ば以降、東京地方の降水の有無(夕方発表の明日予報)は、的中率が85%を超えている▼気象の変化は余暇の過ごし方だけでなく、社会・経済にさまざまな影響を与える。豪雨などの自然災害から身を守り、被害を最小限に抑える上でも予報の役割は大きい▼地震の予知・予測の精度向上も急がれる。この連休中に石川県能登地方で発生した地震では最大震度6強を観測し、気象庁が緊急地震速報で初の「長周期地震動」の予測を発表した。揺れの大きさを震度とは別に4段階の「階級」で示し、今回観測された最大の揺れは上から2番目の階級3。立っているのが難しく、未固定の家具は倒れることも▼防災・減災では発災後の対応も重要だ。建設業など地域の守り手の確保にも一段と注力すべきだろう。 source https://www.decn.co.jp/
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