2023年5月9日火曜日

大成建設グループ/次世代技術研究所に本格着工、脱炭素化など技術開発加速

大成建設と大成ロテックは、埼玉県幸手市に計画している「大成建設グループ次世代技術研究所」の施設建設工事に本格着手した。国内初のゼロカーボンビルを目指す研究管理棟をはじめ、脱炭素化技術実験施設や道路関連の実験プラントなどで構成。グループ企業間で連携を強化し、異分野技術の導入や基礎・応用研究の社会実装に取り組む。
既存の大成建設技術センター(横浜市戸塚区)と大成ロテック技術研究所(埼玉県鴻巣市)に続く第3の研究開発拠点。2024年10月末までに各施設を完成させ順次運用を始める。施工は両社が担当し、運営を大成建設グループが行う。
敷地面積は約1・1ヘクタール。研究管理棟とアスファルト合材実験プラント、コンクリート実験プラント、脱炭素化技術実験施設、輪荷重走行試験機、道路関連技術の試験施工フィールド(3車線道路、幅5メートル×延長120メートル)を整備する。
研究管理棟の建設ではライフサイクル全体で二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとする。省エネ化や木材利用を促進し、オフィスビルや生産施設を対象としたエネルギーマネジメント技術の高度化を図る。
道路関連では環境配慮型アスファルト合材とコンクリート製造に加え、水素エネルギー有効利用や道路床版の性能検証、無線給電道路の実用化、舗装工事の自動化など、さまざまな新技術開発に取り組む。
グループの既存研究施設とも連携を強化。カーボンニュートラルの実現に向けた技術開発を加速し、グループ全体での技術情報発信とオープンイノベーションの拠点形成を目指す。
本格着工に先立ち、4月28日に起工式を執り行った。神事では大成建設の長島一郎常務執行役員が鎌入れを、木村普取締役兼専務執行役員が鍬入れを、大成ロテックの西田義則社長が鋤入れを行い、工事の無事竣工を祈念した。

次世代技術研究所の完成予想(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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